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ウィリアム・スミス&カンパニーの19世紀の古いミルクジャグ
Willian&Smith.co社の陶器にはタイトルや図案のパターンに番号を付けており、本品は No.107 の番号が刻印されています。こちらの番号は Ferns(フェーンズ)といい、ビクトリア朝時代の植物への関心を象徴するシダのモチーフとしています。
ウィリアム・スミスは1825年にイギリスのヨークシャー、ストックトン・オン・ティーズでスタッフォード陶器工場を創業しました。同社は大量の転写印刷製品を製造し、北海を越えたベルギー、オランダ、ドイツに大きな市場を持っていました。生産範囲は多岐にわたりましたが、茶器が主流だったようです。彼らは長年にわたり新しいパターンの導入をデザインし、トランファーウェアの先駆けとなりました。
トランファーウェアは、陶器への転写技術として19世紀半ば頃にイギリスで最も盛んに行われたプリント方法のひとつです。銅板の表面にニードルで絵柄を削り、腐食させ凹凸を作ったものを版とし、その後紙に印刷したものを陶器へ写し取るという技法です。この技法により細かな描写を表現することができ、また大量に生産することが可能となりました。
本品には染料がじわっと外側に染み出る「Flow Blue(フローブルー)」の技法も取り入れられており、深みのある藍色は焼成の段階で窯の化学反応によって意図的に藍色の顔料をぼかすことで、神秘的なグラデーションと遠近感を生み出しています。
Willian&Smith.co社は、創業者ウィリアム・スミスが1858年に死去し、事業は長男のウィリアムに引き継がれましたが、窯自体の全盛期は1855年に幕を閉じました。
程よいサイズ感にぽってりとしたフォルム、特徴的な持ち手(ハンドル)、状態も良好で割れや欠けクラックもありません。内部底部分に僅かな貫入があります。とても200年近く時を経たものとは思えない逸品です。
・England 1825-1855年
・サイズ:直径10.2cm(腹部)xくちばしからハンドル端部13cmx高さ12.3cm(ハンドル最高部)
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