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ヨーロッパの古地図 France bt0572
¥16,500
こちらはフランスのミシェル・シャレール社によって1909年に発行された、紙製のヨーロッパ地図です。 年代の考察は、 先ず、1867年~1918年まで存在していたオーストリア-ハンガリー帝国が地図に残っています。ハプスブルク家が統治した連邦国家であり、従前のオーストリア帝国がハンガリーと同盟を結ぶことによって、同君連合帝国として成立しました。1918年に第一次世界大戦に敗北するまで存続しました。 地図で見てもわかりますが、オーストリア、ハンガリー、ボヘミア、チェコスロバキア、クロアチア、ボスニアなど、最盛期には中央ヨーロッパの多くの地域を統一する大国でした。 次に、オーストリア-ハンガリー帝国の北部に第一次世界大戦(1914年~1918年)前のドイツ帝国の姿が見られます。現フランス領のアルザス・ロレーヌはドイツ帝国に属し、隣国ポーランドはまだ地図の上に存在していません。 地図は6x4に折り畳まれており、部分的にコーナー部が破れていますが、全体の補修痕はありません。第一次世界大戦前のヨーロッパの勢力図を投影した、とても貴重な紙製古地図です。 Europe Centrale Chemins de fer Lignes de Navigation(中央ヨーロッパ鉄道船会社) Grave et imprimé par Charaire à Sceaux(ソーのシャレール社による刻印と印刷) ※ミシェル・シャレールは 1818年、パリの南の町、ソーでフランスで最も近代的になる印刷所を設立しました。 ・France 1909年発行 ・サイズ:縦97cmx横110cm
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Canivet holy card "Jesus naissant" bt0531
¥5,800
Jesus naissant カニヴェ (canivet) とは、エンボスにて立体感を施したレース状の透かし細工で作られるカトリックの小聖画のカードです。画法はエッチングなどにより聖職者や聖書の物語が描かれ、古くより身近な信心具として用いられました。 また19世紀には贈り物としても使用され、裏面には送る相手の名前と日付などが書き込まれているものもあります。 こちらは、純潔の象徴であるユリ、実の成る枝(オリーブでしょうか)を持つ幼いイエスキリストが描かれ、薔薇やその他の花々を象ったとても繊細なカットワークが施されています。裏面には図版を制作したアトリエBouasse-Lebel社(カニヴェやアンティーク聖画の版元として知られるカトリックの出版社)と図版番号 (745) が記されています。 カニヴェはレース部分がとても繊細なため、当店にて両面をガラスにて挟んで販売しています。ガラス上下の部分はデザイン上敢えて固定のテープは付けておりません。ガラス本体が見えているためお取り扱いにはご注意ください。 今回は4点あり、それぞれのページでご紹介しています。 どちらもレースのカットワークが美しく、また聖画も可愛らしいものを選びました。 ・1890年 France ・サイズ:10.3cm×15.5cm×厚さ3mm
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David Garrick's House Etching bt0558
¥7,000
David Garrick’s Houseが描かれたエッチング(銅板画)です。 銅版画とは、銅板を彫り、腐食作用を用いて凹凸を作り印刷をする技法で、細かな線を表現することができる版画の技法です。 David Garrickは1700年代に活躍した俳優、劇作家で、英国の演劇の全てに大きな影響を与えた人物でもあります。 版画の絵は、Garrickが演劇で成功を収め1754年にロンドン郊外のハンプトンに宮殿のような広大な土地を買い、建設されたGarrick自身の別荘と、シェイクスピアを称える神殿(Garrick’s Temple to Shakespeare)が描かれています。 神殿はパンテオンを思わせる八角形のドーム型、テムズ川沿いには芝生が敷き詰められ、柳の枝が揺れる川を帆掛け船や散策する人々が優雅に描かれています。 現在は規模は縮小されましたがGarrick’s Villaとして訪れることができるようです。 銅板画は当店にてガラスとボードで額装してございます。 ※デザイン上、左右の縁のガラスが出ています。ガラスをお拭きになる時など、お取り扱いにご注意ください。 ・England 1800年代後期〜1900年代初頭 ・サイズ:縦15.5cmx横20.5cmx厚み0.3cm
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Program Card Hand Paint ビールを飲む bt0547-4
¥6,600
“cut off with a shilling”と題する19世紀の古い演劇の手書きのプログラムカード。 すべて一枚ずつ手描きのペン画で描かれています。内面には 役名と演じる役者の名前、シーン名” A Breakfast room in a Seaside Lodging House”が書かれています。 こちらの酒場でビールを飲む男性の他に、3枚の絵柄があります。 18世紀の髪型をしている威張った男性や、おもちゃのような表情の近衛兵など、古いパピエに童話の挿絵のようなペン画が滑稽で今にも動き出しそうに見事に描いています。 "cut off with a shilling"とは英国で「勘当だー!」などというシーンによく使われる決まり文句だそうです。プログラムによると役者は3人で、Samさんか、大佐か、Kittyさんの誰かが勘当されるお話しのようです。はたして実際はどんな演劇だったのでしょう。 手書きの小さなプログラムであることからして、小さな劇場、またはお店などで上演されていたのかな。プログラムを一枚ずつお客さんに渡して。。。 年代については1枚だけ1877年と印が入っていました。 150年前のパピエなので、当店にてガラス額装してあります。裏面も見れるように両面ガラスで張り合わせています。 ※デザイン上、上下の縁のガラスが出ています。ガラスをお拭きになる時など、お取り扱いにご注意ください。 ・England 1800年代後期〜1900年代初頭 ・・サイズ:縦15.5cmx横10.2cmx厚み0.3cm
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フランスの家族のアルバム FAMILIAL GABRIELLE bt0443
¥80,000
ALBUM FAMILIAL "GABRIELLE" 1865-1944's Gablielleさんファミリーのアルバム。総ページ数48ページにGablielleさんとそのファミリーの物語が写真、手紙、手描きのイラストによってまとめられています。 ファミリーで行ったであろう旅行先の写真、その時食べたもののイラスト。 貰った(送った?)手紙やカードの数々。 子供や孫の写真を花の中に楽しく散りばめ、Gablielleさんの生きた証がひとつのアルバムに凝縮されています。 これを作った家族のGablielleさんへの愛が溢れるアルバムです。 ・France 1900-1940 ・サイズ:32×25×厚さ2.5cm