Le Clairefontaine Lavaliere ラヴィエ France kt3126
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Faiencerie de Clairefontaine La Vallière ラヴィエ
フランスのテーブルウェアのサービス名には、中世の婦人の名前から取ったものがよく見られます。本品もそのひとつで、サービス名のフランソワーズ・ド・ラ・ヴァリエール(Françoise Louise de La Vallière)は、パリの東に位置するヴォージュール市の公爵夫人(1644-1710)で、フランスの貴族であり1661年から1667年までフランス王ルイ14世に非常に長く大切にされた愛人でした。彼女は宮廷内の知的存在でもあり、芸術、文学、哲学にも博識であったといわれています。
本品は、17世紀中頃〜18世紀初期のルイ14世様式で、フランスにおけるルイ14世が統治した時代の装飾様式をモチーフとした絵柄と思われます。白磁に淡いブルーの縁柄には、優しい曲線を用いた花や草木が美しく描かれています。表面には貫入による染みが見られますが、ヒビ、欠け、クラックなどはありません。
ブルゴーニュ地方のフランシュ・コンテのクレールフォンテーヌ修道院は、1131年から1791年まで存在したシトー会の修道院。1791年のフランス革命時に建物は国有財産として売却され、地元の商人の手に渡りました。その後1804年に陶器工場に置き換えられ、1932年までクレールフォンテーヌ製陶工場(Faiencerie de Clairefontaine)として運営されていました。
バックプリントの “Terre de Fer” は商業的な名称で、土器と磁器の中間にある上質な陶器を指すもので、陶器にミネラル化合物である長石とカオリンを混ぜて、より白く耐性のあるものにしました。
鉄粘土は1770年頃にフランスに登場し、産業革命後に本格的に広まり、1900年頃に最盛期を迎えました。
いかりのマークの左右に頭字語 “L.G.” が刻まれている刻印は、クレアフォンテーヌ製陶工場を管理していたのがレオン・グレイヴスであるためで、1894年から1913年の間に製造されたものになります。
1914年から1918年にかけての第一次世界大戦によって工場は大きな損害を受け、1930年代の経済危機により1932年に会社は閉鎖されました。
<歴代のマネージャーによってバックプリントの頭文字が変わります>
1804-1833年 JFE ジャン・フランソワ・エストレンヌ(Jean-François Estienne)
1833-1860年 JBR ジャン・バティスト・リガル(Jean-Baptiste Rigal)
1860-1885年 RS エミール・リガルとジュール・サネジュアン(Rigal / Sanejouand)
1885-1893年 RG ジュール・サネジュアン、レオン・グラブス(Sanejouand / Graves)
1894-1913年 LG レオン・グラブス(Léon-Graves)
・France 1894-1913’s
・サイズ:縦12.4cmx横23.2cmx高さ3cm
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