


東京吉祥寺にて店長と店員のふたりで運営している小さな店です。
むかしから旅好きで、会社勤めの頃から仕事の休みが取れるとどこかを旅していました。
そんな中で出会う古いものに魅せられ2013年にアンティーク、ブロカントショップを開きました。
古いものが生まれ育んできた時代背景や風土を調べていくと、その物の存在価値や理由が見えてきたりします。そんなことを知るのがとても好きです。
何か気になるものがありましたら遠慮なくお声がけください。
Christofle Modele Marot テーブルフォーク kt2939
¥5,170
Modèle Marot は、17世紀から18世紀に活躍したフランス人芸術家のダニエル・マロ(Daniel Marot 1661-1752年)をモチーフにしたモデルです。彼はフランス生まれの建築家、家具デザイナー、彫刻家で、後期バロック様式のルイ14世の時代に活躍したフランスの芸術家でした。しかしその後、1709年に反プロテスタント法により、宗教上の事情でオランダ共和国に帰化しました。オランダに移ってからはオラニエ公ウィリアム王宮建築家として、様々な建築・インテリアを設計、デザインしました。 当時マロはルイ14世の時代、Manufacture des Goblins のデザイナーであったジャン・ベランの影響を強く受けるようになります。ベラン様式は、ルネッサンスに由来する繊細なアラベスクや、グロテスク、シノワズリー、ロカイユなどの特徴を持つ装飾様式です。Modèle Marot には小さめのシェルの形が表と裏にデザインされています。このモチーフが採用されたはそのためではないかと思われます。 クリストフルディーラーの中には、このモデルのことを “Modèle Marot Bérain” と呼ぶひともいます。これはマロ&ベラン様式のことを表しているのではないか思います。 Christofle Silver plate CHRISTOFLE は1830年創業のフランスの銀製品の老舗メーカー。創業以来、最高品質を保つためにその技術と伝統を忠実に守り続けるシルバーウェアの代名詞的ブランドです。 19世紀より以前のヨーロッパでは、一般家庭で使われるカトラリーは木製かピューターが主流でした。銀のカトラリーを使えるのは王侯貴族などの特別階級のひとたちだけでした。そんな時代にシャルル・クリストフル(1805-1863)は表面にシルバーコーティングを施す技術を発見し、その技術をカトラリーに応用することに成功させました。これによりこれまで高価な純銀のみだった銀製品を安価に製造することが出来るようになりました。その後一般の家庭にも徐々にシルバープレートのカトラリーが流通するようになりました。クリストフルは当時のナポレオン3世にも愛用されていました。 クリストフルの製品には「CHRISTOFLE」の刻印、またマスターホールマークと呼ばれるフランス政府の製品保証マーク、「チェスのナイト+ OC」 、ベースメタルを示す「ALFÉNIDE」の刻印も記されるようになります。 ・France 1935年-1983年 ・サイズ:L=20.5cm ※金額は1本の価格です。
Sarreguemines ソースボード CLUNY kt2949
¥18,700
クリュニー(CLUNY) はフランス ブルゴーニュのコミューンで、フランスで有名なクリュニー修道院があり、聖堂はフランス・ロマネスク様式の代表的建造物として知られています。 ロマネスクは直訳すると「ローマ風の」という意味で、10世紀末から12世紀にかけて西ヨーロッパに広まった中世の様式のことを指します。 アイボリー地に鮮明で美しいコバルトブルー色が使われており、ポイントに薄い黄色のアクセントが施されています。反復する植物の茎やつると花や葉を組み合わせた、アラビア装飾に影響を受けるアラベスク文様で飾られています。また両側に装飾的な持ち手が取り付けられているのも大きな特徴のひとつです。サルグミンヌ窯でもかなり珍しい装飾品でありコレクターの間で人気があります。 底面の刻印は U&C Sarreguemines のもので、普仏戦争後のドイツ領 ウッツシュナイダー(Utzschneider&Cie)で1876年頃から1925年頃まで使われていた刻印です。 貫入や染みがあります。ヒビや割れなどはございません。 ・France 1876-1925 ・サイズ:縦16cmx横25cmx高さ9.5cm
Creil Entree du lycee Bonaparte グリサイユ kt2928
¥15,400
SOLD OUT
表面に書かれた Entree du lycee Bonaparte(ボナパルト高校のエントランス)は1808年、パリに設立された学校で、9区のアーヴル通り(オペラ座近く)にあります。パリで最も古い高校の1つであり、最も権威のある高校の1つでもあります。 現在はリセコンドルセ(Lycee Condorcet)と呼ばれ、1805年〜1870年までリセ・ボナパルトの名を冠していました。 建築名の下の Ci Devant Cloitre des Capucins(旧カプチン修道院)は、かつてカプチン修道院の回廊だったことが記されています。 原画は1808年にジャニネ・ジャン・フランソワによって描かれた『リセ・ボナパルト Rue Ste. Croix Chaussee d’Antin)のエントランス』 縁回りには権力の象徴である獅子とケンタウロスが交互に描かれています。 グリサイユは全体的に薄めです。 裏面には CREIL の刻印があり、CREIL の作陶であることがわかりますが「C」がほぼ消えています。 クレイユ工場は 1797年の創業、1895年まで操業しました。本品は Stone Coquerel & Legros d’Anizyの時代で、制作年は1808年〜1818年の間。Legros d’Anizy (1772-1848) はフランスの画家で、自分の作品を陶器やトランスファーウェアに取り入れていました。 その後1749年にサン・ニコラ地区の東にモントロー陶器工場が設立され、1840年クレイユとモンテローの陶器工場は合併、Creil et Montereau と刻印されました。 ・France 1808-1818’s ・サイズ:直径24.5cmx高さ2.3cm
Sarreguemines Rebus plate kt2758
¥31,900
“Rebus” とはフランス語で判じ絵のこと。人や動植物、文字などを絵に置き換え、色々な言葉(格言)や物語を表現したものを言います。 “Rebus “のプレートにはその内容だけでなく、その文字や絵柄、表現の面白さや美しさが見られます。またその当時の歴史やエスプリを感じることが出来ます。 本品は古い Sarreguemines のものですが、1870〜71年の普仏戦争でフランスがプロセイン(旧ドイツ)に敗北し、アルザス=ロレーヌ地方が併合された後のサルグミンヌの作陶のようです。 プレートの裏面には、”Bonne renommee vaut mieux que ceinture doree” と記されています。これは直訳すると、「良い名声は金のベルトより価値がある」=評判が良いことは富を得るよりことを優る。という意味の格言です。 この絵柄の内容は、(une)Bonn(女中または使用人)、renommee(名声の天使-la renomee)王冠とトランペットを持った天使として描かれたギリシャ神話の神)、mieux(音符Mi+yeux-eyes)que ceinture(Saint-ハロー+hure-イノシシの頭)dorée(音符DoとRe)より構成された“Rebus” ですが、解説が無いと解りませんね。 ・France 1875-1900’s ・サイズ:直径19.1cm×高さ2.2cm
Pot a confitures Felix Potin Paris ceramique Luneville kt2702
¥33,000
“Félix Potin Paris″ の古いジャム瓶(コンフィチュールポット) 「フェリックス・ポティン」は1844年にパリに初めての大型小売店(いわゆるスーパーマーケット)としてオープンしました。 若い実業家のジャン・ルイ・フェリックス・ポティン(1820-1877)によって設立されました。 これは1852年に世界初の百貨店として創業した「ボン・マルシェ」よりも古い歴史になります。 1861年にパリ北の郊外に大きな工場を作り、そこで “Félix Potin Paris″ のオリジナルブランドを立ち上げ、自社製品として事業を拡大します。 1923年には店舗はイル・ド・フランスを中心に各地に70店舗にまで増えたそうです。 この事業は1958年に買収されるまで長きにわたり存続されます。 こちらはその時の工場が転写されてポットです。ポティンのポットはいくつかのデザインがあります。 当時、お店で自家製ジャムの量り売りをしていて、このジャムポットにジャムを詰めていたそうです。 この工場で製造したジャムを店内で販売していたのですね。こちらはその当時のジャムポットになります。 本品は19世紀後期のリュネヴィル窯の陶器になります。底面にはリュネヴィルの刻印が記されています。 経年変化による染みや汚れ、欠けがあります。上部の口部分に欠けを修理した形跡があります。 ポティンのポットは古いため良好なものが非常に少なく、本品は大きな欠けや割れの無い良好な状態です。 ・France 19世紀後期 ・サイズ:直径9.5cm×高さ13.5cm
ダゲレオタイプのフランスの小さな女の子の古い写真 st0738
¥12,100
ダゲレオタイプは写真の歴史の中で最初に商業的に成功した最も古い写真プロセス(1839〜1860年)です。発明者ルイ・マンデ・ダゲールにちなんで名付けられました。 銀メッキの銅板に画像が映し出されています。額本体は恐らく木製で焦げ茶色のエンボス紙が貼られています。 枠は3層になっていて、一番外側は金彩が施された痕が少し残っています。真ん中はベルベット生地がクッション代わりに使われています。一番内側は金メッキの真鍮でそれぞれ異なった装飾がされています。正面はガラスで保護されています。非常に華やかです。下の写真のように内枠部分より額縁より写真本体を取り外すことが出来ます。写真の裏側は銅板が貼られています。 19世紀後期のアイテムで、手のひらサイズのフレームに、小さな可愛いらしい女の子の写真が映し出されています。 ■ダゲレオタイプ Daguerreotype とは 最も早く公表された写真術。銀メッキされた銅板の上に画像を形成します。フランス人のダゲール(Louis Jacques Mandé Daguerre 1787-1851)が考案し、1839 年 1 月に発表しました。この年が写真発明の年とされています。感光面をレンズ側から鑑賞するため左右逆となる画像は解像度が高く、美しく鮮明なもので、見る角度によってポジにもネガにも見えます。肖像写真に多く用いられ、大流行した写真術です。(東京都写真美術館資料より) ・France 19世紀 ・サイズ:縦7.5cmx横6.2cmx厚み0.8-0.9cm
オルモル装飾ガラスフレーム(小)直立の紳士の写真 st0730
¥15,400
少しめずらしい小さめサイズのオルモル装飾のガラスフレームです。 上部は美しい花飾りアカンサスのファニアル(装飾オーナメント)で飾られています。 ガラスの厚みは約8ミリの厚さがあります。 右上と左下の角に損傷があります。古いものなのでガラスは割れていないものが殆どありません。 本体のイーゼルは後部の支柱部分にスプリングが入っており上下にスライドします。 正常に作動するのでそのまま立てて使用できます。 なかには19世紀の男性の写真が入っています。 写真の下部に “Pibworth photo” のプリントがあります。 これは写真店の名前、”Southampton” はイギリス南部の街の名前です。 写真は交換可能です。 オルモル(ormolu)とは真鍮やブロンズ、銅などに金彩(金メッキ)を施す技術のことで、一般的にはその技術を施した装飾のこと全般を意味します。18世紀頃から高価な家具や額縁、このような写真スタンドなどのファニアル装飾オーナメントとして使われていました。 フランス語ではブロンズドレ(bronze doré)と呼ばれ、真鍮や銅といったゴールド色の金属に金でメッキ加工されたものを言います。 ・England 1880’s ・サイズ 縦13.5cmx横6.8cm(ガラス:縦10.4cmx横6.8cmx厚0.7cm)
オルモル装飾ガラスフレーム(小)19世紀の女性の写真 st0734
¥14,740
SOLD OUT
少しめずらしい小さめサイズのオルモル装飾のガラスフレームです。 上部は美しい花飾りアカンサスのファニアル(装飾オーナメント)で飾られています。 ガラスの厚みは約6ミリの厚さがあります。右下の角に損傷があります。 本体のイーゼルは後部の支柱部分にスプリングが入っており上下にスライドします。 正常に作動するのでそのまま立てて使用できます。なかには1860年の女性の写真が入っています。写真の交換は可能です。 オルモル(ormolu)とは真鍮やブロンズ、銅などに金彩(金メッキ)を施す技術のことで、一般的にはその技術を施した装飾のこと全般を意味します。 18世紀頃から高価な家具や額縁、このような写真スタンドなどのファニアル装飾オーナメントとして使われていました。 フランス語ではブロンズドレ(bronze doré)と呼ばれ、真鍮や銅といったゴールド色の金属に金でメッキ加工されたものを言います。 ・France 1860’s ・サイズ:縦11.8cmx横6.7cm(ガラス10.6cmx横6.7cm)
オルモル装飾ガラスフレーム(小)小さな二人の女の子の写真 st0731
¥15,400
少しめずらしい小さめサイズのオルモル装飾のガラスフレームです。 上部は美しい花飾りアカンサスのファニアル(装飾オーナメント)で飾られています。 ガラスの厚みは約8ミリの厚さがあります。右上と左下の角に損傷があります。 本体のイーゼルは後部の支柱部分にスプリングが入っており上下にスライドします。 正常に作動するのでそのまま立てて使用できます。 中には小さな二人の女の子の写真が入ってmいます。巻き毛の女の子と帽子を被った女の子。黒い洋服の下には編み上げのブーツを履いています。姉妹なのでしょうか、手を繋いているように見えます。 オルモル(ormolu)とは真鍮やブロンズ、銅などに金彩(金メッキ)を施す技術のことで、一般的にはその技術を施した装飾のこと全般を意味します。 18世紀頃から高価な家具や額縁、このような写真スタンドなどのファニアル装飾オーナメントとして使われていました。 フランス語ではブロンズドレ(bronze doré)と呼ばれ、真鍮や銅といったゴールド色の金属に金でメッキ加工されたものを言います。 ・England 1880’s ・サイズ 縦13.5cmx横6.7cm(ガラス:縦10.8cmx横6.7cmx厚0.8cm)
天使のレリーフのある小さなフォトスタンド st0729
¥7,700
赤ちゃんの写真が入った真鍮のフォトスタンド。 手のひらサイズの大きさでフレーム下方に天使がいます。 真鍮のフレームは柔らかくて指で曲げられるくらいです。中のガラスは当時のままですが、状態は良好です。 裏面は木目調の紙ボードで出来ていて後ろ足は付け根部分を補修した形跡があります。小さな爪が付いていて紙ボードと本体を固定出来るようになっています(爪は上部の1つが無くなっています) 上部には壁に吊るすことも出来るように紐と輪っか金物が付いています。 20世紀初頭の古い形式のアンティークフォトスタンドです。どこに飾っても趣がある一品です。 ・France 1900年代初期 ・サイズ:横7cmx高さ12.5cm
Creil et Montereau の古い白の大皿 kt2346
¥18,000
Creil et Montereau の白い大皿。直径直径28cm少々あります。古いクレイユ&モントローの独特の薄青がかった美しいホワイトの肌色です。 本品は白磁ではないと思います。釉薬がしっかりかかっているので、外観は白磁のようにとてもきれいです。 貫入や若干の染みはあります。また縁に欠けがありますが、欠けの上から釉薬が掛かっていますので、作陶中に出来てしまったものと思います。全体的に良好な状態と思います。 バックプリントには “Creil et Montereau Medailles D’or 1834 et 1839 Porcelain Opaque” と刻印されています。“MEDAILLES D’OR” は、この年に Faienceries de Creil et Montereau が金賞を受賞したということだと思います。 Creil et Montereau は 1840年にクレイユとモントローの2つの古窯が合併して設立したと云われています。なのでこの受賞はクレイユ&モントローが正式合併する前、Louis Lebeuf(1833-1840)の時代の受賞ということになります。 その後クレイユ&モントローは1844と49年にも“MEDAILLES D’OR”を受賞しています。そうすると、本品はまさに Faienceries de Creil et Montereau 合併初期の時代に作られたものということになります。 中々見つけることが難しい、クレイユ&モントロー初期の白の大皿です。 ・France 1840年代 ・サイズ:直径28.3cmx高さ3.3cm
ヴィンテージ木製ツバメの置物 ot1920
¥15,400
フランスからやって来た木製のツバメのオーナメントです。 置物なのかブックエンドなのか、何でしょう、、、家具などについていた装飾パーツかもしれません。 素材は杉のような軽い木材が使用されています。プロの作家が作ったものではないと思います。 ツバメの型を切り出し、上からツバメの顔や翼の表情を削って、塗装してあります。 ワニスのようなものが塗られていた形跡も見られます。 新しいものではありませんが、そのむかし家庭で工作されたような感じもします。 そのせいでしょうか、素朴で幸せそうで、絵本に出てくるようなツバメの表現、とてもいいです。 ・France Vintage ・サイズ:縦6.4cmx横21cmx高さ13cm
Ebony Parallel ruler st0702
¥6,900
19世紀ヴィクトリア朝時代のイギリスの平行定規です。木製定規の材質は黒檀でスライド金物は真鍮製です。 収めた時の長さは15cm、高さ3.5cmほどのサイズです。 黒檀の反りもなくスライド金物の動きも良好です。 長尺のこば面は45°にカット加工されています。 黒檀の墨くろマットな感じと真鍮の金物のデザインがとても美しい一品です。 ・England 19世紀 ・サイズ:L=15cm
Girard et Barrere社製 地球儀 France st0686
¥46,200
Globe terrestre d’ecole signe Girard et Barrere ジラール&バレル社は1934年にパリに設立された地図制作専門の出版社です。1946年〜59年にかけて、会社名はジラール・バレル・トーマスで運営され、1974年にカルテスタライド社に吸収されました。主に学校で扱う教育関係の地図や地球儀が専門の会社でした。 こちらは、上下24枚の厚紙を貼り合せた紙張りの地球儀。台座は木製となっています。地図の色味もノスタルジックなターコイズグリーンとベージュで構成されており、経年の紙のかすれも程よく落ち着いた感のある地球儀です。 1945年、戦後初期に作られたもので当時の地名、国名、国境を見るのはとても興味深いです。色んなものに興味を持ちながら地図を見るのが私は大好きです。世界の町を旅しながらの地球一周はいかがですか。 ・France 1945年 ・サイズ:高さ45cm×径20cm(台座)×径31cm(地球儀本体)
かわいいRatchet France hb0353
¥4,950
ラチェット 回転する音の鳴るおもちゃ ラチェット(Ratchet)は、歯車と薄い木片などの舌から成る。舌の一方を固定し他方に歯車を合わせ、歯車が回転すると歯車の歯が舌をはじき(ラチェット機構)、これによって音が出る仕組み。これが継続するとガチャガチャガチャガチャ・・・と大きな音がします。 持ち手部分を手などで保持して、連動した歯車をハンドルで回して音を出すもの(ハンドル式)と、ハンドルをつかんで全体を振り回して音を出すもの(振り回し式)があります。 ユダヤ教のプーリームの祭りでよく使われる楽器であり、この祭りでエステル記を読む時にハマンの名前を言いながら、この楽器を鳴らして発声をかき消すという慣習がユダヤ教にあるそうです。 日本の民芸にも良く似た楽器が見られ、歌舞伎の下座音楽にも用いられている。 チャイコフスキーの『くるみ割り人形』で、人形が夜中に動き出す場面でも使用されています。 本品はフランスより買付けたラチェットです。詳細はわかりませんが、グリーン色の本体部分と赤の羽根のコントラストがかわいいです。軸部分は古い四角釘でしっかり固定されています。状態は良好で今も振り回すとガチャガチャと音をたてています。 ・France 年代不明 ・サイズ:軸11.5cmx羽12.4cm
ヨーロッパの古地図 France bt0572
¥16,500
こちらはフランスのミシェル・シャレール社によって1909年に発行された、紙製のヨーロッパ地図です。 年代の考察は、 先ず、1867年~1918年まで存在していたオーストリア-ハンガリー帝国が地図に残っています。ハプスブルク家が統治した連邦国家であり、従前のオーストリア帝国がハンガリーと同盟を結ぶことによって、同君連合帝国として成立しました。1918年に第一次世界大戦に敗北するまで存続しました。 地図で見てもわかりますが、オーストリア、ハンガリー、ボヘミア、チェコスロバキア、クロアチア、ボスニアなど、最盛期には中央ヨーロッパの多くの地域を統一する大国でした。 次に、オーストリア-ハンガリー帝国の北部に第一次世界大戦(1914年~1918年)前のドイツ帝国の姿が見られます。現フランス領のアルザス・ロレーヌはドイツ帝国に属し、隣国ポーランドはまだ地図の上に存在していません。 地図は6x4に折り畳まれており、部分的にコーナー部が破れていますが、全体の補修痕はありません。第一次世界大戦前のヨーロッパの勢力図を投影した、とても貴重な紙製古地図です。 Europe Centrale Chemins de fer Lignes de Navigation(中央ヨーロッパ鉄道船会社) Grave et imprimé par Charaire à Sceaux(ソーのシャレール社による刻印と印刷) ※ミシェル・シャレールは 1818年、パリの南の町、ソーでフランスで最も近代的になる印刷所を設立しました。 ・France 1909年発行 ・サイズ:縦97cmx横110cm
えんじ色が美しい陶器のソース用レードル France kt2067
¥7,500
ソースやシチューなどのお取り分け用の陶器製レードルです。 陶器のスープボウルやソース入れなどと共に使われていたレードル。 昔は銀器が高級品だったため、あるいは国策により、陶器製のものも多くありました。 しかしこのような繊細な柄のレードルは、壊れてしまっていることが多く、現在では希少なアイテムになっています。 本品には刻印のようなものは無く、どこで作られたものかわかりません。 以前フランスのクレイユ窯のもので、ほぼ同じような色とデザインのレードルを見たことがあります。 色やデザインは北フランスの陶器カップのブリュロを思わせるものです。 貫入や染み、小さな傷が散見されますが、それも含めて非常に趣がある一品です。 ・France 1900’s前後 ・サイズ:柄14cm×ボウル部分径7.3cm
手刺繍の犬のドイリー fa0420
¥26,400
カットワークと手刺繍のおもしろおかしいワンのドイリーです。 何かが惹かれる、どこに?とお思いになる方もいらっしゃるかもしれません。どこでしょう。 同じ刺繍、同じ犬でも、きっと作った人、使った人によって違いが出るのでしょう。私とこのドイリーを作った人、使ってきた人は きっと同じ何かを持った人なのかもしれません。 とにかく惹かれるのです。かわいいを通り越したゲラゲラ笑ってしまうほど惹かれるワンなのです。 作った人も笑いながら作ったのかしら。微笑ましい。 じょうずにきちんと座り、眉毛もきりりと、鼻は丸いお団子鼻、ベロを出したワンを丁寧に刺繍で表現し、周りはカットワーク刺繍と とても手間をかけています。 おもしろおかしいワンをどうぞ。 ・France 1940年頃 ・サイズ:直径31cm
Canivet holy card "Jesus naissant" bt0531
¥5,800
Jesus naissant カニヴェ (canivet) とは、エンボスにて立体感を施したレース状の透かし細工で作られるカトリックの小聖画のカードです。画法はエッチングなどにより聖職者や聖書の物語が描かれ、古くより身近な信心具として用いられました。 また19世紀には贈り物としても使用され、裏面には送る相手の名前と日付などが書き込まれているものもあります。 こちらは、純潔の象徴であるユリ、実の成る枝(オリーブでしょうか)を持つ幼いイエスキリストが描かれ、薔薇やその他の花々を象ったとても繊細なカットワークが施されています。裏面には図版を制作したアトリエBouasse-Lebel社(カニヴェやアンティーク聖画の版元として知られるカトリックの出版社)と図版番号 (745) が記されています。 カニヴェはレース部分がとても繊細なため、当店にて両面をガラスにて挟んで販売しています。ガラス上下の部分はデザイン上敢えて固定のテープは付けておりません。ガラス本体が見えているためお取り扱いにはご注意ください。 今回は4点あり、それぞれのページでご紹介しています。 どちらもレースのカットワークが美しく、また聖画も可愛らしいものを選びました。 ・1890年 France ・サイズ:10.3cm×15.5cm×厚さ3mm
フランスの家族のアルバム FAMILIAL GABRIELLE bt0443
¥80,000
ALBUM FAMILIAL "GABRIELLE" 1865-1944's Gablielleさんファミリーのアルバム。総ページ数48ページにGablielleさんとそのファミリーの物語が写真、手紙、手描きのイラストによってまとめられています。 ファミリーで行ったであろう旅行先の写真、その時食べたもののイラスト。 貰った(送った?)手紙やカードの数々。 子供や孫の写真を花の中に楽しく散りばめ、Gablielleさんの生きた証がひとつのアルバムに凝縮されています。 これを作った家族のGablielleさんへの愛が溢れるアルバムです。 ・France 1900-1940 ・サイズ:32×25×厚さ2.5cm
白豚毛の洋服用ブラシA ac0352
¥5,400
ビンテージの古い洋服用ブラシを探していて、先日パリで漸く見つけて来ました。 もちろん天然毛の物が欲しかったのですが、こちらは白豚毛になります。 持ち手はボーン製、当時よりアイボリーは高級品、その代わりにボーンが使われるようになりました。 主にバッファロー(水牛)のかかとなどが使われていたそうです。 毛の柔らかさは馬毛、白豚毛、黒豚毛の順番なので本品は中間くらいでしょうか。 優しいアイボリー色にボーン独特に質感とシンプルさがとても気に入っています。 ・France 1950’s ・サイズ:L=19.5cm
女の子の写真の入った小さなブローチ ac0463
¥6,600
小さなちいさな真鍮製のブローチです。 外径は直径3cmくらいで少しセピア色になった少女のモノクロ写真が入っています(ガラスがありません) フランスの古いブローチで回りにはアカンサスのような装飾が施されています。少女の表情もとても素敵です。 アンティークアクセサリーならではの趣があります。 温故知新でジャケットやコート、ワンピースのアクセントにいかがでしょうか。 ・France 1900年代前期 ・サイズ:直径3.2cm
ドイツ Max Carl Original社のシンバルを叩くおさるのおもちゃ or0500
¥16,500
SOLD OUT
西ドイツのおもちゃメーカー MAX CARL TOYS のゼンマイ仕掛けのおもちゃです。 ゼンマイを回すと体を前後に頭を揺らしながら左右の手に持ったシンバルを繰り返し叩いて演奏します。シンバルを叩く猿のおもちゃは、ジョリーチンパンジーとして1960年〜70年代にアメリカで発売されていた日本製のおもちゃとしてもよく知られています。 本品はマックス・カール・トイズ社のために、ワーグナー社が初期の時代に制作したおもちゃです。本体はワイヤーの骨組みで作られ、レーヨン合成のカバーで覆われています。手描きの顔とプラスチックの目、顔はベルベットで作られています。 Vintage Max Carl Original West Germany(Wagner Künstlerschutz Germany) ワグナー社は第二次世界大戦開戦直後の1940年、ドイツの彫刻家のフリッツ・ワグナーによってローゼンタールに芸術工芸品のワークショップとして創業しました。戦後、東西ドイツ統一直前の1988年まで子供たちに愛らしい動物のフィギュアを作っていました。ワグナー社が制作した動物のフィギュア(ぬいぐるみ)は、今でもヨーロッパではコレクターが多くいます。 本品には ”the monkey-head label(猿の頭のラベル)” と呼ばれる紙のラベルのタグが胸に付いていて、これはワグナー社が1951年〜1965年にマックス・カール・トイズのために製作した証です。 ワーグナー社はマックス・カール・トイズとの関係以外にもいくつかの異なるレーベルを制作していますが、マックスカールのために製造したおもちゃの場合のみラベルにはマックスカールのロゴが表示されています。マックス・カールは1924年に事業を開始し1992年に閉鎖されました。 本品はゼンマイを巻くとちゃんと稼働します。 instagramにリール動画あります。 ・West Germany 1950年代 ・サイズ:高さ15cm×横10cm×幅15cm
Vintage French Papier Mache Finger Puppet B or0497
¥8,800
パペット(puppet)は、人形劇などで使われる操り人形の総称であり、操り方を指し示す言葉と組み合わせて使われることが多い。本品は、finger puppet(指人形)。原型となる人形劇は、絹織物貿易を通じてイタリアからフランスに伝わりました。 ギニョール(Guignol)とはフランス語で、19世紀初めにフランスのローラン・ムルゲ (Laurent Mourguet) によって作られた指人形芝居の主人公の名でした。今では指人形や劇全体を指す総称として使われるようになりました。 ギニョールの生みの親、ムルゲは1769年にリヨンで生まれた。絹織物の行商人だった彼は客寄せのために人形芝居を始めました。これが本業より人気となり1804年には人形芝居が専業となりました。 芝居の内容はリヨンの織物業の職工相手に日々の出来事を面白おかしく伝えるもので、主役は観客と同じカニュ(canut)と呼ばれる織物職工のギニョールと、酔っぱらいのニャフロンで、雇い主や体制を皮肉った寸劇が人気でした。 当時、絹の職工たちは低賃金で過酷な労働を強いられていたため、支配層をたたく辛辣で痛快なギニョールの芝居は貧しい労働者たちを大いに喜ばせました。主人公ギニョールの職業は出し物によって大工や靴の修理人などさまざまに変わったが、貧しくともユーモアを忘れず、常に庶民の味方というキャラクターは一貫していたそうです。 本品の顔の部分はパピエマシェ(Papier Mache)というむかしの技法を用いた、紙(パピエ)を原料に澱粉、糊、木片など複合材を使った硬質な張り子の指人形です。 フランスの人形劇用の張り子のパペットは素晴らしいすべて手作り、手描きのオリジナル作品です。 下部の衣装となる布は、いたるところに破損がみられますが、当時の織物のまま残っています。 顔の部分には経年変化によるヒビなどが見られるものもございます。詳細はお写真でご確認ください。 ・France 1930年代 ・サイズ:顔 縦8cmx横5.5cm、全長 約約28cm、
Tsubame Märkt ツバメ・マルクト
Tokyo Kichijoji
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-14-26
open:11時30分~19時
close:水曜日(その他臨時休業あり)
ヨーロッパアンティークとオリジナル雑貨を販売しています。